白黒ノ時雨 -小説館-

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『炎の山の狩人たち』02

モンスターハンター二次創作小説『炎の山の狩人たち』
Chapter1-2




Chapter1-2『ボルカ村の兄弟』



レンゴクネコメガエルのレンコを撫でていると、玄関に明るい声が響いた。
 
「ジーン――――!!起きてる?朝ごはんできたよ!」
 
声の主は、隣に住んでいるレイ・クロウレンだった。
 

レイは17歳、ジンとは物心ついた頃からの幼馴染だ。 

レイは三ヶ月ほど前、綺麗な茶色の長い髪を切って、桜色に染めた。
 
17歳よりも少し幼く見えるのは、レイが小柄だからだろうか。
 

ジンは急いで顔を洗い、着替え、玄関を開ける。
 
「あっジン、おはよ~。兄貴が待ってるよ。」
 
「あぁ。おは・・・よぁっ」
 
ジンが挨拶ひとつ言い終わる前に、レイはその手を引っ張った。
 
レイが兄貴と呼ぶ人物―――文字通血の繋がった本当の兄。
 
ジンはレイに続いてレイたちの家に入ると、そこにはその兄の姿。
 
「遅ぇよジン。俺の大好物のレアオニオンスープが冷めちまうだろ!?」
 
ジンはおはようと呟くと彼と向かい側の席に着くと、ジンは、

「別に…先に食べてたらいいじゃないか」

と付け足した。
 
そう、この怒鳴った人物こそレイの兄、そしてジンの兄のような存在でもあるゼロだ。
 
「遅いニャ!」

と揃った声で双子の料理ネコが足元で騒ぎ立てた。


 


クロウレンと聞いて、東方のハンターたちの中では知る者も少なくはない。
 
ゼロたちの先祖の一人ジェイクと言えばその名を知らぬハンマー使いはいないと言われるほどだ。
 
太刀、片手剣など、鋭さを求めた刀剣が多用されている東方に、初めて『的を叩き潰す』という概念を槌と共に持ち込んだのだ。
 
ハンマーやランス、ガンランスという武器を知らない『斬る部族』に、だ。
 
彼の功績は今も有名。そしてクロウレンの名は槌という武器と共にゼロに受け継がれていた。
 
若干二十歳にして、ハンターをしながらボルカ村の訓練所でハンマー専門の講師をやっているほどだ。

二十歳には到底見えない顎の無精ひげや日焼けした肌は、男臭さ満点だった。
 
二人暮らしのレイとゼロにとって、ジンは三人目の―――兄弟の真ん中みたいなものだった。
 
彼らはハンターになる前からの親友であり、ボルカ村の兄弟だったのだ。


「ところでさぁ!狩りでも行かない?久しぶりの晴れなんだし。」そう切り出したのはレイ。
 
ジンも同じことを考えていたのか、
 
「そうだな。久々の狩りだから早くしないとイイのは他の狩人に取られるかも知れないしな…」

と答えた。
 

食事が終え、食器を片付けるとレイや料理ネコに手を振ってジンは自らの家に戻った。

狩りに行くと決めてからのジンは速い。

すぐに顔を洗い、歯を磨き、そしてハンターの普段着、『防具』を全身に纏う。

背に背負ったのは、太刀――飛竜刀【朱】。

鞘の上からでも感じる熱が、ジンに静かで安寧とした風を与えながら、狩人としての血を滾らさせた。

「行ってきます。」

ひとつ壁に向かって呟くと、ジンは家を出た。







Chapter1-3『王国の塔』

モンスターハンター二次創作小説『炎の山の狩人たち』
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